Mia noto: 動詞の相と分詞接尾辞

動詞の相と分詞接尾辞

動詞が瞬間的な動作や変化を表わすものか、持続的な動作や状態を表わすものかによって、分詞接尾辞の結び付きに制限があります。

次のような状態を表わす動詞に、完了を表わす分詞接尾辞「-int-」・「-it-」を付けると、

意味が成り立たなかったり、使う場面が大変限られた表現になります。

×amito, amita, amite  ← ami(~を愛している~を好んでいる

△havinto, havinta, havinte  ← havi(~を持っている~がある

 

開始を表わす接頭辞「ek-」の付いた次のような合成語なら「-int-」・「-it-」を付けても意味が成り立ちます。

○ekamito, ekamita, ekamite    惚れられた人/惚れられた/惚れられて

○ekhavinto, ekhavinta, ekhavinte    入手した人/入手した/入手して

 

次のような瞬間的な動作や変化を表わす動詞に、進行を表わす分詞接尾辞「-ant-」・「-at-」をつなぐのは不自然です。

動作の継続「~しつつある」や反復「繰り返し~している」を表わせますが、実際に用いる場面は少ないでしょう。

△decidanta  決めつつある~    △decidata  決められつつある~

△fermanta  閉めつつある~    △fermata  閉められつつある~

△finanta  終えつつある~    △finata  終えられつつある~

△perdanta  失いつつある~    △perdata  失われつつある~

 

* Nun en la tuta mondo arbaro estas perdata.  今や世界中で森林が失われつつある。

 

自動詞と受け身の分詞接尾辞

自動詞語根に、受け身の分詞語尾「-at-」・「-it-」・「-ot-」が付くことはありません。

×mortita  ← morti  死ぬ

×starita  ← stari  立っている

×sidita  ← sidi  座っている

×ĝojata  ← ĝoji  喜ぶ

 

■但し、次のようなものは用いられることがあります。

itora vojo  進むべき道    (= surirota vojo)

loĝata domo  住人のいる家屋    (= enloĝata domo)

 

引用:藤巻 謙一 著『まるごとエスペラント文法』JEI 刊

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